信用取引の勧め

 

  理想的な使い方  Good!

 

1- 売り建て(空売り,つなぎ売り)

上昇相場だけでなく,下降相場でも利益がとれる。買い建てだけでは買いを急ぎがち,買い遅れた場合でも,余裕をもって天井を待てる。相場の方向性が分からない場合の一時的な両建て,本玉を維持したまま調整局面のツナギなど,応用技多数あり。

 

2- 短期売買

評価資産の三倍まで建てることができるため,多枚数・小値幅で利益が取れる(その分,損も大きくなるが)。テコを使った短期投機には有効。

 

3- 安い売買手数料

一般に信用取引は売買手数料が,売買価格にかかわらず,現物より断然安い。短期売買でドガンと売り買いするなら,現金は残しておき信用を使うのが良い。信用で購入後,現引き・現渡し手数料節約することもできる。

 

4- 回転売買

現物取引では,同一銘柄の同一日の売買は一回しかできない(日計り規制)。信用にはその規制がない。デイトレ向き。

 

  危険な行為  Danger!

 

 基本的に「買い建て」は危険。信用余力の増減に判断を狂わさないように。↓

 

相場

信用余力

推奨売買

 

上昇

増大

売り

下落

減少

買い

 また,維持率は十分過ぎる余裕を持たせるべし。(取引形態に見合った余力確保を)

1- 二階建て

現物株を代用有価証券とし,それと同じ銘柄を信用で買い建てすること。その銘柄の下落時の余力が急激に減少する。なお,逆に二階建ての上昇を利用し,ドンドン値を上げていく仕手筋もいるとか。(現物仕込み→株価買い上げ→建玉余力増→株価買い上げ→建玉余力増→繰り返し・・・)

同一銘柄でなくとも,現物を有価証券として信用に買い建てだけを揃える場合は,相場全体の急落にも耐えることができる分の建玉余力を確保しておくこと。急落は忘れたころにやってくる。

 

2- 長期保有,ナンピン買い

信用は短期で手仕舞うのが基本。予想に反し含み損を抱えて長期保有,更にナンピンで買っていくことは,利息もかなりのもの。現在は,返済期間(六ヶ月)が決まっていない「無期限信用」もあるが,長期で保有することはオススメしない。信用取引は借金であることを忘れずに。

 

【参考】
利用証券の金利表
 
 
 

 

 
制度信用(買い)
年率 %
建代金100万-6ヶ月
ケースの手数料

2.80

(H30.2.23)

14,000円

2.80

(H28.10.30)

14,000円

2.80

(R2.3.11)

14,000円

1.35

(H30.3.2)

6,750円

2.65

(H28.10.30)

13,250円

 

3- 追証の入金

十分過ぎる程の余力を確保しながら利用するのが必須だが,それでも万が一追証が発生した場合は,追加入金をしない方が良いと思う。投げが出きらないと底は入らない。残念ではあるが,追証は相場からの敗北勧告。しばらく反省して休むべし。

 

 

信用取引は,十分な経験と備えをもって,賢く使いましょう。


ちなみに,素人相場師は現物株を信用担保にしておりません。余力はキャッシュで確保し余力変動を少なくしています。売りも買いも信用のみです。

 

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